11/26-12/1 東京・上野で盛岡を伝える写真展「ワタシ、ここで、ikite、いる。」開催決定!

一戸町の長山工芸さんに行ってきました(1)

一戸町の長山工芸さんに行ってきました

こんぬづわー、岩手県盛岡市地域おこし協力隊のきのぷーです。

昨日、一戸町と二戸市の企業4社を訪問させていただきました。
市役所から下道で2時間近く。50km以上道なりなんて都会生活で経験する事とかまずないしね。

さて、最初に訪問したのは一戸町の長山工芸さん。
代表の長山三蔵さんと後継の長山祐司さんにお出迎えいただきました。

工房の現場で1時間ほど立ち話(ほとんど三蔵さんのお話でした。)。

小型の丸行燈

商品の1つである小さな行燈を見せていただきました。
浮かび上がって見えてくるこのデザインに注目。これがまたすごい。

平安時代から続く日本古来の「組子」の技法を応用して、三蔵さんが独自に考案したものなんですって!
よく見ると、中心と端とで太さが違うので、見る角度によっても見え方が変わる。

縦のパーツと横のパーツを嵌めあわせているのですが、微妙なずれが1箇所でもあると組み立てができません。

元々は建具を作っておられたのですが、住宅事情の変化に伴ってニーズが減少する中、「このままではいけない!」と一念発起し、建具製造の傍らで新しい組子細工の研究を開始、新商品の開発に取り組まれてきました。昭和55年のことでありました。

3年に及ぶ試行錯誤の結果、オリジナルの組子細工の開発に成功。「南部細目組紋様細工(なんぶ・さざめくみ・もんようざいく)」と命名されました。

かつての屋号「長山建具工芸」
かつての屋号「長山建具工芸」の看板。昭和39年に建具店として独立。今年で創業55年。

「商売をしている以上、いいものを作っても売れなければ意味がない。そのためには、人と同じものを作っていてはだめだ」との信念で商品開発を進めてこられました。

新しいことを始めようとして、すんなり受け入れられないのが世の常。身内はじめ、周辺の人々から、売れるわけがないと反発を受けたそうです。

しかし、そんなことでめげる三蔵さんではありません。
「絶対売ってみせる」との情熱の炎は、ますます燃え盛っていったのでした。

そんなある日、転機が訪れます。自分の作った製品をジェトロ盛岡(当時の日本貿易振興会盛岡貿易情報センター)に持っていって売り込みに行かれたところ、「是非(岩手)県の担当者に紹介させてほしい」という話になり、後日、県から国際見本市への出品オファーが来ました。

このとき、たまたま三蔵さんの作品が髙島屋の担当者の目に留まり、そこから一気に販路が全国に広がっていったのでした。今も髙島屋さんを中心とした百貨店での販売、全国各地を飛び回る日々だそうです。

養老孟司さんや瀬戸内寂聴さんといった著名な方にも愛用されているようで、行燈の商品名「寂光」は、寂聴さんにちなんだ名前となっております。

思いのほか長くなってしまったので今日はここまで。

続きはまた次回。

長山工芸さんのウェブサイト